自然は、わたしたちに心の安らぎなど、豊かな生活を築くうえで多くの恩恵を与えてくれます。
この自然の風景地を保護するとともに、その利用の増進を図り国民の保健・休養・教化に役立てるために自然公園制度が設けられています。
自然公園には、「国立公園」「国定公園」「県立自然公園」の3種類があります。わが国でもすぐれた自然をもっている宮崎県は、国立公園1カ所、国定公園4カ所、県立自然公園6カ所が指定されており、その総面積は、県土の約12%に達しています。
県内の自然公園の見どころなどを掲載したホームページはこちらをご覧ください。
南国宮崎を象徴する日南海岸は、宮崎県総合運動公園の南入口から、南端の都井岬にかけて延長約100キロメートルの海にのぞんだロードパークとして、わが国でもめずらしいものです。鬼の洗濯板といわれる波状岩とビロー樹で知られる青島を代表格として、フェニックスの並木と黒潮の洗う海岸などの景観は、他では見られない美しさです。
地図を見る宮崎、大分の両県にまたがる広大な山岳自然公園で、九州の名山と言われる、祖母、傾、大崩などの山々が連なり、ここから流れ落ちる水は、高千穂峡をはじめ、鹿川、祝子川渓谷など数多くの美しい渓谷となり、深山幽谷の趣を呈しています。この公園は、動植物の種類が多く、特に植物は九州及び本州の山地植生のほとんどすべてが見られ、学術上貴重な所となっています。
地図を見る日向灘と豊後水道にのぞむリアス式海岸は、黒潮が洗う豪壮な岬と優美な入り江と浜が交互に連なり、繊細な岩礁や海食洞も多い景勝の地です。大型テーブルサンゴ、キクメイシ等が広範囲によく生育しており、その間には、チョウチョウウオ、ベラ等の熱帯魚も多く、海中景観もすぐれています。優しさと荒々しさをあわせもっており、釣り、海水浴の好適地も多く、新しい海洋性レクリエーション地域として脚光を浴びています。
地図を見る九州山地の中央部、宮崎、熊本の両県にまたがる山岳公園で、椎葉地域、市房山一帯の原生林地域及び綾地域の照葉樹林帯によって構成されます。山岳地帯は、九州の屋根と言われる1,000メートル以上の山々が連なり、森林、渓谷、山岳景観にすぐれた深山幽谷地帯です。年間の雨量が多いため、植物がよく繁り、天然林も随所に残り、野生鳥獣も数多く生息しています。
【国見岳・市房地区】
地図を見る【綾地区】
地図を見る五ケ所高原を中心とする地域、日之影川・網の瀬川を中心とする地域、行縢山周縁部の三地域からなり、祖母傾国定公園をおおむね囲む形で指定されています。
これらの地域は、植物景観が四季の変化に富んでおり、また、各地に残る遺跡や文化財、神話、伝説なども豊富です。
独立峰尾鈴山を囲む形で指定されており、ここに源を発する名貫川は、巨石、奇岩に富み、矢研の滝をはじめ白滝など無数の滝をつくり、「尾鈴瀑布群」として国の名勝に指定されています。
地図を見る日本最大と言われている、西都原古墳群と杉安峡の渓谷美からなる自然公園です。西都原には、男峡穂(おさほ)塚、女峡穂(めさほ)塚の二墳を中心に、三百余基の古墳が点在しており、国の特別史跡に指定されています。
地図を見る母智丘の丘陵地帯と関之尾の滝周辺の地域より形成されています。母智丘の延々2キロメートルに及ぶ桜並木のトンネルは、南九州一と称されています。また、関之尾の滝上流の無数の甌穴群の奇観は世界的にも有名で、国の天然記念物に指定されています。
地図を見るわにつか山系、双石山系、とくそ山系などの山やまとこれらに挟まれた数多くの美しい渓谷から形成されています。わにつか山頂からは、眼下に霧島盆地、宮崎平野を見おろし、眼前に霧島の霊峰を、遠くには桜島の噴煙、かすみたなびく尾鈴の山なみ等すばらしい眺めを楽しめます。
地図を見る九州山系の一部である矢岳山を中心とした地域で、急崖となだらかな起伏の高原が対照的な景観をおりなしています。東西に、ススキ、ワラビなどの原野が広がる高原からは、眼下に加久藤盆地を見おろせ、霧島連山の眺望、遠くは桜島まで見渡せる絶好の展望地点です。
地図を見る宮崎県環境森林部自然環境課 自然公園担当
電話:0985-44-2624
ファクス:0985-38-8489
メールアドレス:shizen@pref.miyazaki.lg.jp