適切に管理された森林から伐採された木材を使う「木づかい」は、森林の整備に貢献するほか、地球温暖化防止や大気・水・土壌などの環境の維持に貢献するという意義があります。
しかし、近年は、環境や健康に関心があっても、木材に触れる機会が減少していることから、木材を使う意義についての認識が低い傾向にあります。このような観点から、平成18年9月に閣議決定された「森林・林業基本計画」において、市民や児童の木材に対する親しみや木の文化への理解を深めるため、材料としての木材の良さやその利用の意義を学ぶ、「木育」という木材利用に関する教育活動を推進することが明記されました。
様々な世代の県民の皆様に、森林の役割、木の良さ、木材利用の意義などを伝え、学んでいただけるよう、各種イベントの開催や木育指導者の育成、教材の制作など「木づかい・木育」の推進に関する取組を行っています。
木材の良さや特性を一般県民に理解してもらうため、みやざき木づかい県民会議を中心に普及啓発活動等を実施しています。
本県の林業を活性化し、豊かな森林を次世代に引き継いでいくためには、県民一人ひとりが、木材の良さや利用することの意義について理解と認識を深め、県民全体で県産材の地産地消に取り組むことが重要で、これらの取組を官民一体となって進めるため、みやざき木づかい県民会議を設置しています。
みやざき木づかい県民会議総会では、県産材の利用拡大や普及PR等について顕著な功績があった者に対して、「木づかい」への貢献や協力について感謝状の贈呈を行っています。
子どもたちを中心に、県民に木に触れ親しむ機会を提供し、森林・林業、木材及び環境についてわかりやすく伝える木育活動の強化を図るため支援を行っています。
県内の幼保園の先生を対象とした指導者の養成や、指導用テキストの制作を行っています。
改正木材利用促進法の施行を受けて、県産材利用推進に関する基本方針を令和3年12月に改正し、公共建築物等の木造化・木質化を推進しています。
公共スペースにおける県産木材の利用事例
(写真:宮崎空港ビル手荷物検査場の木質化 ※西都市産オビスギ20本使用うち4本は「百年杉」)
公共土木事業等における木材利用を積極的に推進しています。
県産材を活用した工務店や産直住宅の建築に取り組む団体等を「みやざき材の家」推進工務店として登録し、県のホームページ等で情報発信を行っています。
県産材を使用した建築物等の炭素貯蔵量を認証し、木材利用が地球温暖化防止に寄与していることを具体的に示す認証制度を新設しました。
県外への県産材出荷を拡大するため、消費地である都市部に向けたPR活動(建築建材展等への県内企業の出展、プロモーション活動)や、県外の商業施設等における県産材利用に対する支援を行っています。
県内製材メーカー等と協力しながら県産材の良さなどを消費者に伝えたり、木材に触れてもらい温かみや香りを楽しんでもらうため、展示会などでのPR等に取り組んでいます。
県内の木材業者と県外の工務店等が連携し、県外に宮崎県産材を使用した産直住宅の建設を推進している団体に対して支援を行っています。
県産材製品の輸出を促進するため、材料と建築技術をパッケージにした「材工一体」によるプロモーションの展開や、海外の工務店、設計者等を対象としたセミナーや実務研修の開催、また、常設展示場・輸出コーディネーターの設置、県内企業が取り組む販路拡大への活動等に対する支援を行っています。
〒880-8501
宮崎市橘通東2丁目10番1号
宮崎県環境森林部山村・木材振興課
電話:0985-26-7156
FAX:0985-28-1699