木育について

1 木育がなぜ今必要なのか?

適切に管理された森林から伐採された木材を使うことは、森林の整備に貢献するだけでなく、地球温暖化の防止や大気・水・土壌など環境の維持に貢献することにもつながります。
しかし、近年は、環境に関心があっても、木材に触れる機会が減少していることから、木材を使う意義についての認識が低い傾向にあります。
このような観点から、市民や児童の木材に対する親しみや木の文化への理解を深めるため、材料としての木材の良さやその利用の意義を学ぶ「木育」が求められています。

2 木育で何を目指すのか?

「木育」は、木材を利用してゆくための単なる普及活動に留まるものではなく、木材を利用することを通じて、

  1. 「産まれた時から老齢に至るまで木材に対する親しみをもつこと」
  2. 「木材の良さや特徴を学び、その良さを活かした創造活動を行うこと」
  3. 「木材の環境特性を理解し、木材を日常生活に取り入れること」

と位置付けられています。
また、これらを通じて、様々な素質を持った人間(例えば、森林育成活動へ参画する人間や自然環境及び生活環境について自ら考え行動できる人間など)を「育む」きっかけとなる活動であると位置づけられています。

3 「木育」はどのように進められるのか?

「木育」は様々な世代を対象とする活動であり、対象者によって、その内容が異なることから、段階的な取組を行うことが大切です。
具体的には、

  • 〈ステップ1〉触れる活動「触れ、感じる」
  • 〈ステップ2〉創る活動「作り、楽しみ、学ぶ」
  • 〈ステップ3〉知る活動「知り、理解し、行動する」

の3段階の活動を段階的に進めることで、様々な素質を持った人間を育むことができます。

4 「木育パネル」を活用しよう!

環境保護と森林伐採の勘違い

一般的に、「木」を伐ることは地球の環境破壊に繋がっているといったイメージになりがちです。実際のところ、地球上の森林は年々減少傾向にあります。ただこれはあくまでも熱帯林を中心とした自然林の話であり、人工林が多い我が国の事情とは少し異なります。
これはニュースなどでショッキングに取り上げられた映像から影響されたイメージです。もちろん無計画な自然林の伐採は環境に大きくダメージを与え温暖化を促進することの遠因となっているかもしれません。だからこそ私たちがこの日本で何ができるのかを考えることが重要です。実際を理解し、ひとりひとりが心掛けることが大切だと言えます。

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