温室効果 ガスの排出状況と削減の取組
温室効果 ガスの排出の状況
■世界の温室効果 ガスの排出量
 温室効果 ガスは、アメリカや日本などの先進国においても削減は進まず、また中国やインドなどの多くの人口を抱える途上国で電化や車の保有が進んでおり、世界の温室効果 ガスの排出は今後も増え続けることが予想されます。
■日本の温室効果 ガスの排出量
 我が国の温室効果 ガスの2003年度の総排出量は13億3,600万t<速報値>(2リットルのペットボトル340兆本に当たります。)で、京都議定書に定める基準年(1990年)と比べて8.0%増加しています。
 車やコンビニ、自販機、新たな電化製品など、便利で、快適なものが身のまわりにたくさん増えてきており、エネルギーの増加、温室効果 ガスの増加につながっています。
温室効果 ガス削減のための取組
■京都議定書の発効と遵守
 我が国を含めた世界で増え続ける温室効果 ガスの排出に歯止めをかけるために、国際的な取り決めである京都議定書が2005年2月16日に発効しました。先進国等に温室効果 ガスを削減する数値目標を、各国ごとに設定したもので2008〜2012年の間に1990年比で日本は6%、EUは8%などの削減割合を定めています。
京都メカニズムとは?
 京都議定書は、自国の削減目標を達成するために補完的な制度を設けていますが、それが京都メカニズムと呼ばれるものです。
 1 共同実施 … 先進国同士の共同事業で生じた削減量 を当事国間でやり取り
 2 クリーン開発メカニズム … 先進国が途上国における事業で生じた削減量 を当該
                 先進国が獲得
 3 排出量取引 … 先進国間での排出枠(割当排出量 )をやり取り
京都議定書の課題
1 世界の温室効果 ガス排出量の1/4を占めるアメリカが参加していない
2 これから排出の増加が懸念される中国などに削減義務がない
3 法的拘束力を伴う遵守規定を設ける場合、議定書の改定が必要である
 これらの問題を抱えた取り決めですが、削減の達成は私たちの子や孫の未来環境に大きくかかわりますので是非とも達成する努力が求められます。
排出削減に向けて
■国の取組 「京都議定書発効記念式典」で講演を行う
2004年ノーベル平和賞受賞者の
ワンガリ・マータイさん
〜毎日新聞より
 「京都議定書目標達成計画」を策定することなどにより国民をあげての温室効果 ガス削減に向けた取組を進めていきます。
■宮崎県の取組
 環境立県を進めるために、「環境みやざきサポーター1万人構想」を掲げ地球温暖化防止活動や4Rの推進、自然環境を守る運動を進めていきます。県民が一人でも多くこのサポーターとなり、地域から進める地球温暖化防止対策の環(わ)を広げていく必要があります。  マータイさんは、この講演で日本語の「もったいない」を世界に広めようと話しました。
リンク先 http://www.mainichi.co.jp/
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