宮崎県木材利用技術センター
1 宮崎県木材利用技術センターとは?
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スギを中心とした県産材の効率的利用を推進するため、県内の木材関連産業の加工技術の向上、新製品の開発等を支援するための施設です。 |
2 概要
開所日 |
平成13年4月1日 |
所在地 |
都城市花繰町 |
敷地面積 |
約3.4ha |
延床面積 |
5,148m2 |
建物規模 |
木造平屋 |
総事業費 |
約36億円(建設23億円、試験機器10億円、その他3億円) |
特許権 |
(出願件数)17件、(うち登録件数)6件、(うち維持件数1件)(平成29年4月1日現在) |
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建物の特徴 木造建築の伝統技能を活かし、金物を極力用いない接合など、最先端の木質 構造技術を用いた県内木造施設のモデルとなる施設(研究棟内) |
3 共同研究等
- CLT(Cross laminated timber)を用いた中・大規模木造建築物の開発
- 大型木造の接合部における生物劣化を評価するための基礎的研究
- 間伐材等林地残材のシロアリによる劣化促進
- オスモカラー外装用塗料ウットステインプロテクターの宮崎県における外部耐候性の検証
- 新バイオマス燃料の開発
- 宮崎県産スギ赤身材の特性評価に関する研究
- 宮崎県産木材飫肥杉を活用した木製遊具の開発
4 開発された新技術(企業との共同研究等による)
スギ精油の有効活用
スギ材人工乾燥工程において、大量に廃棄されている乾燥排蒸気を冷却捕集した凝縮液に含まれる有効成分に着目し、その有効成分を活用した新たな商品開発に取り組んでいます。 これまでに、揮発性テルペン類を主成分とする精油には昆虫忌避効果、白濁色の水層には、抗ウイルス作用や消臭効果が認められており、今後、樹木由来の天然系の抽出液による多用な製品の開発が見込まれています。現在、ミツバチの巣から取れる蜜ロウにスギの精油を合わせた木工用のワックスが商品開発されています。

宮崎県産スギの幅はぎラミナを用いた新たなCLTの開発