宮崎の国定公園・県立自然公園

日南海岸国定公園

地形・地質

本公園は、日南市油津付近を境にして、北部海岸40kmと南部海岸80kmに大別できます。

北部海岸は、宮崎層群(新生代第三紀)に属する傾動地塊の鵜戸山地が日向灘に沈み、砂岩泥岩互層や砂岩が海波の浸食を受け、変化に富む海岸線となっています。砂岩泥岩互層の差別浸食により、海岸は浸食台となり「鬼の洗濯板」の景観を見せ、青島はこの浸食台の上に砂礫が堆積しています。また、海岸線は砂浜と荒磯が交互する地形となっています。

南部海岸は、宮崎層群の砂岩や基底礫岩と日南層群の頁岩や砂岩頁岩互層などが、屈曲のある海岸や島々を形成しています。海岸線の出入りは大きく、油津、外之浦などの湾入や都井岬の突出を見ることができます。海岸近くには、小場島、幸島、七ツ岩、ビロ岩などの島や岩礁、暗礁が多く、これらのなかにはスタック地形をなすものが多くあります。

鬼の洗濯板
鬼の洗濯板

幸島
幸島

植生

本公園は、温暖多雨な南九州の中でも特に暖かい無霜地帯であり、シイ、タブ、マテバシイなどの常緑広葉樹がよく繁茂し、そのなかにビロウ、アコウ、ソテツなどの特殊植物が群叢をなしています。

また挿し木で繁殖し、成長が早く、舟材として優れている飫肥杉の植林地が大きな面積を占めているのも本地域の特色であり、更に臨海道路沿いにはカナリーヤシ、リュウゼツラン、サボテン類、モンキーバナナなどの亜熱帯性植物が植栽されており、南国情緒を醸し出しています。

都井岬ソテツ自生地
都井岬ソテツ自生地

飫肥杉
飫肥杉

野生生物

本公園に生息する主な動物は次のとおりです。

哺乳類
主な哺乳類はウマ、ニホンザル、イノシシ、キツネ、タヌキ、アナグマ、テン等であり、岬馬と幸島のサルは天然記念物に指定されています。
鳥類
青島は夏期にササゴイ、キジバト等の繁殖地となり、海岸にはチドリ、シギ、セキレイ等がみられます。冬季にはマガモ、カルガモ、ヒドリガモ等が渡来します。鵜戸付近では海側にイソヒヨドリ、キセキレイ、タヒバリ、ウミウが、山側ではホオジロ、ホオアカ、アオジ、カワヒラワ、メジロ、ウグイス、ヒヨドリ、キジバト等がみられます。都井岬ではキジバト、ヒヨドリ、ハシブトガラス、ウグイス、ツグミ類、セキレイ類等がみられます。
昆虫類
主な昆虫類は、ハルゼミ、オオムラサキ、ゲンジボタル等であり、希少価値の高いジャンボトリバ、コゲチャサビカミキリもみられます。北限、南限等分布限界になると思われる普通種は、マダラゴキブリ、サツマゴキブリ、イソカネタタキ、タイワンエンマコウロギ、エゾカタビロオサムシ、ルリナカボソタマムシ等、17種を数えます。
魚類
主な魚類は、アジ、キス、メジナ、イシダイ、フエフキダイ、ブダイ、イサキ、イシガイダイ、クエ、ヒラマサ等です。

岬馬
岬馬

幸島のサル
幸島のサル

人文その他特殊景観

日南地方からは数多くの縄文式、弥生式文化の土器、石器が出土しており、また、大和朝廷の政治文化の発展を物語る高塚式古墳の遺跡が豊富です。

本地域には、神社として天神、日向三代神、神武天皇をお祭りしたものが多く、青島神社、鵜戸神宮等がその主なものです。

その他、道祖神の石、微笑ましい陰陽石、自然石に彫った石仏等随所にみられます。

青島神社
青島神社

鵜戸神宮
鵜戸神宮

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