木育・木材需要拡大の取組

適切に管理された森林から伐採された木材を使うことは、森林の整備に貢献するほか、地球温暖化防止や大気・水・土壌などの環境の維持に貢献するという意義があります。
しかし、近年は、環境や健康に関心があっても、木材に触れる機会が減少していることから、木材を使う意義についての認識が低い傾向にあります。
このような観点から、平成18年9月に閣議決定された「森林・林業基本計画」において、市民や児童の木材に対する親しみや木の文化への理解を深めるため、材料としての木材の良さやその利用の意義を学ぶ、「木育」という木材利用に関する教育活動を推進することが明記されました。
様々な世代の県民の皆様に、森林の役割、木の良さ、木材利用の意義などを学んでもらうため、各種行事の開催や指導者の育成、教材の制作など「木育」の推進に関する取組を行っています。

宮崎県は、太陽と緑と温暖な気候に恵まれ、県土の約76%に当たる589,718ha(平成23年3月31日現在)が森林で占められています。
古くから林業生産活動が盛んに行われ、森林造成が着実に進められたことにより、平成3年からはスギの素材生産量が連続して日本一になるなど、全国でも屈指の林業県となっています。

スギ素材生産量のグラフ
  • 本県のスギの素材生産量は平成3年以来20年連続して全国1位です。
  • 本県の平成22年のスギ生産量は137万m3 で、全国生産量の15%を占めています。
  • 南九州4県のスギ素材生産量は約304万m3 で、全国生産量の34%を占めています。

木育や木材利用の普及啓発はもとより、木造住宅の建設促進や公共建築物の木造化・木質化、木質バイオマスのエネルギー利用など、木材の需要拡大を推進しています。

詳細は以下のとおりです。

1 木育・木材利用の普及啓発

木材の良さや特性を一般県民に理解してもらうため、木づかいイベント、杉コレクション等の木材需要拡大普及啓発活動を実施しています。

『木づかいイベント』

木づかい 県民が木とふれあい親しめる各種ゲームや子供向けのプレイゾーンを設けたイベントを開催し、木材利用の普及啓発を図る。

『杉コレクション』

杉コレクション

杉の素材を活かし、新たな活用方法を提案する木工デザインコンペを開催しています。

杉コレクション2010のテーマ
西都でエキサイト!「コーフンするスギの台」

『木育サポーター養成講座』の開催

養成講座

県内の木育・木工教室等の関係者を対象とする指導員研修会を開催しています。

  • 平成23年2月20~21日
  • 宮崎大学附属中ほか
  • 受講生32名

2 県内需要の拡大

(1)木造住宅の建設推進
木造住宅の建設推進

木材業界と住宅業界が協働して行う、大径材を積極的に活用した家づくりへの支援等を行っています。

(2)公共施設の木造化・木質化
公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律の施行を受けて、県産材利用推進に関する基本方針を平成22年11月に改正し、公共建築物の木造化・木質化を推進しています。
手荷物検査
公共スペースにおける県産材利用
(宮崎空港ビル手荷物検査場の木質化)
  • 平成22年11月完成
  • 整備面積 約2,200m2
  • 使用木材県産スギ 約16m3

※西都市産オビスギ20本使用うち4本は「百年杉」

(3)公共土木事業等での需要拡大

土木工事等における木材利用を積極的に推進しています。

ガードレール 設計図
丸太法面(のりめん)パネル
木製ガードレール
木製ガードレール

3 県外出荷の拡大

セミナー
(1)製材品の出荷拡大
県産スギ人工乾燥材の大口需要先への販路開拓、品質・性能の明確な製品の定時・定量供給等に対応した輸送体制の強化等の出荷体制づくりを総合的に推進するため、知事のトップセールスや「みやざきスギ」セミナー等を行っています。

主な内容

  • 知事のトップセールスの開催
    (H15:東京、H16:大阪、H17:福岡、H18:東京、H19:福岡、H20:大阪、H21:東京、H22:名古屋、H23:福岡)
  • 「みやざきスギ」セミナーの開催
    (東京、大阪、沖縄)
  • 商社等への説明会及びフェアの開催
  • 販売協力店の設置(6箇所)
  • 共同集出荷便の運行
  • ジャストインタイム拠点設置
(2)産直住宅の推進
「みやざきの家」仕様を基本としたモデル住宅の展示等を通じ、産直住宅「みやざきの家」の建設を推進しています。

産直住宅
県産スギを使用した産直住宅

4 海外市場の開拓

輸出に取り組む団体が国内外で行う輸出促進のための活動や、海外での木造建築の推進に必要な構造設計や施工監理技術者の養成を支援し、県産材の輸出拡大を促進しています。

展示商談会
県産材の展示・商談会(韓国 ソウル市)

これまでの取組
  • 中国及び韓国での展示・商談会への出展等による県産スギ材のPRを実施
  • 韓国ではデッキ材や集成材の輸出に加え、韓国の在来軸組木造建築(韓屋:はんおく)も受注
  • 平成15~22年度で原木約9,300m3、製材品約8,600m3を輸出
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宮崎市橘通東2丁目10番1号
宮崎県環境森林部山村・木材振興課
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